お金の不安が「情報収集」で悪化していく理由
お金が不安になると、
人はまず何をするでしょうか。
多くの場合、
調べます。
- ネット検索
- YouTube
- SNS
- ブログ
- 比較サイト
「知れば安心できるはず」
そう思って、情報を集め始めます。
ところが現実には、
調べれば調べるほど不安が増す
という人が少なくありません。
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。
情報収集は「不安を消す行為」ではない
まず、大前提から。
情報収集は、
不安を消す行為ではありません。
情報収集とは、
- 状況を把握する
- 選択肢を増やす
- 判断材料を集める
ための行為です。
つまり、
不安の正体を“はっきりさせる”行為
でもあります。
不安がぼんやりしているうちは、
まだ耐えられます。
しかし、
情報を集めることで、
- 具体的なリスク
- 最悪のケース
- 他人の失敗例
が次々と見えてくる。
結果、
「不安が解消される前に、増幅される」
という現象が起きます。
ネットの情報は「極端」に寄る
お金の情報が厄介なのは、
ネット上にある情報の多くが
極端な事例で構成されている点です。
- 大成功した人
- 大失敗した人
- 得した人
- 騙された人
平凡で、
まあ、なんとかなった
という話は、
ほとんど表に出てきません。
その結果、
こんな未来になるかもしれない
という極端な想像だけが、
頭の中に積み上がっていきます。
情報が増えるほど「自分の話」が消える
情報収集が不安を悪化させる
最大の理由は、ここにあります。
それは、
他人の条件で、自分の将来を考えてしまう
ということです。
- 年齢
- 家族構成
- 収入
- 健康状態
- 住環境
これらが違うにもかかわらず、
この人がこうなったなら
自分も危ないのでは
と、無意識に当てはめてしまう。
情報が増えるほど、
自分の立ち位置が見えなくなる
という逆転現象が起きます。
「正解探し」が終わらない
情報を集め続ける人ほど、
こう考えがちです。
まだ足りない
もっと確かな答えがあるはず
しかし、お金の問題には、
- 絶対的な正解
- 万人に共通する答え
は、ほとんどありません。
それでも「正解」を探し続けると、
- 情報を集める
- 迷う
- 不安になる
- さらに調べる
というループから抜けられなくなります。
不安を減らすはずの情報が「刺激」になる
お金の情報は、
非常に刺激が強い分野です。
- 金額が具体的
- 生活に直結する
- 失敗が怖い
そのため、
脳は常に「危険情報」として処理します。
結果、
安心するために見ているはずの情報が、
神経をすり減らす刺激に変わっていきます。
本当に必要なのは「情報」ではない
ここまで読むと、
じゃあ、調べない方がいいのか
と思うかもしれません。
それも、少し違います。
問題なのは、
目的のない情報収集です。
- 何が知りたいのか
- 何を決めたいのか
- どこまで分かれば十分か
これが決まらないまま集める情報は、
不安の燃料になります。
情報との、現実的な距離の取り方
お金の不安を悪化させないためには、
情報との距離をこう取り直すのが現実的です。
- まず「自分の条件」を紙に書く
- 他人の事例は参考程度に留める
- 不安が増えたら、一度見るのをやめる
- 情報は「決断のため」に使う
情報は、
安心するためのものではありません。
選ぶための道具です。
不安が強い人ほど、真面目なだけ
最後に。
情報収集で不安が悪化する人は、
決して怠けているわけでも、
考えが浅いわけでもありません。
むしろ、
- 真面目
- 責任感がある
- 失敗したくない
そういう人ほど、
このループに入りやすい。
だからこそ、
不安になっている自分はダメだ
と思う必要はありません。
おわりに
お金の不安は、
情報が足りないから生まれるとは限りません。
むしろ、
情報が多すぎることで強化される不安
も、確実に存在します。
情報を集める前に、
一度立ち止まって、
自分はいま、何を決めたいのか
この問いを置いてみてください。
それだけで、
不安との距離は少し変わります。
このnoteが、
情報を増やすためではなく、
情報を減らす判断のきっかけになれば幸いです。
