個人年金保険
個人年金保険は、民間の保険会社が運営する貯蓄型（積み立て方式）の年金保険です。賦課方式(世代間仕送り)である公的年金と異なり、原則、自分自身が保険料として積み立てた分を、老後に少しずつ取り崩しながら年金という形で受給するイメージです。国民年金や厚生年金などの公的年金以上の老後の収入を求める方向けのものです。
個人年金保険の種類
個人年金保険には主に以下の３種類があります
- 確定年金
確定年金とは、積み立てた保険料を一定期間にわたって受給できるもので、受給額が確定しているので確定年金と呼ばれます - 有期年金
有期年金とは、積み立てた保険料を一定期間にわたって受給できるもので、確定年金との違いは、その方が亡くなってしまえばその権利はご遺族に引き継がれない点にあります - 終身年金
終身年金とは、被保険者が死亡するまで生涯にわたって年金を受給できるもので、長生きすれば積み立てた保険料以上に年金として受け取れることになります
ほかにも、保証期間付有期年金、変額個人年金保険などの種類があります。
個人年金保険のメリット・デメリット
個人年金保険の最大のメリットは（生命）保険料が所得控除の対象となること、
最大のデメリットは、公的年金と異なりインフレになった場合に物価連動しない分不利になること
が挙げられます。他デメリットとしては、公的年金とは違い個人年金保険の受給額は「雑所得」として扱われ、税率的に不利といったことなどがあります。
以上の個人年金保険のメリット・デメリットをよく検討したうえで、さらにはＤＣなどの他の制度との兼ね合いも加味しながら、加入されるかどうかはご判断いただけたらと思います。